晴走雨読 -73ページ目

順調に成長

3月に入ってきた乳牛たちの身体測定。

乳牛の牝牛専用のメジャーがあって、それで体長・胸囲・体重が測れるようになってます。


一頭はもう充分な大きさなので発情さえ確認できれば種付けできるんですが、もう一頭はまだまだ小さいので種付けできるまではもうしばらくかかりそう。

先月に比べて23kg増で現在325kg。せめて400kg前後になってくれればなぁ。

でもあまり遅れると、これからの熱い時期は種が付きにくくなるので見極めが難しいんですよ。


定期的な身体測定、発情前後の体温測定、そして細かな観察がとっても重要なんです。

餌の食べ方、鳴き声、フンなんかにいっぱい情報が隠れてるんでそれを参考に、牛の個性も加えて判断します。

けっこう経験や勘に頼るところが大きいので難しいのですが、約10年この仕事をやっていて最近ようやくわかるようになってきました。


物言わぬ動物が相手やから大変やけど、それがわかるようになってくるとけっこう楽しいもんです。

散髪

ゴールデンウィーク明けは恒例の牧場のヒツジたちの毛刈り。


毛刈りと言ってもテレビで見るような、オーストラリアの牧場でやってるバリカンでウィ~ンと刈ってるようなのではなく、専用のハサミで地道に刈るんです。

バリカンは高価なんで買ってもらえないんです…。


毎年近くの芸術系大学の学生さんたちが来てくれるんで、僕たちはそのサポート。

初めてのコたちが」ほとんどなんでみんなおっかなびっくり。

なもんでなかなか進まない。

「早よせんとヒツジが暴れ出すで~」と言って脅しをかけて急がせる。

実際、あんまり長い間押さえてるとストレスがたまって良くないんです。


そんなこんなで、一時間以上かかってようやく毛刈り終了。

刈り終わったあとのヒツジはなんともみすぼらしい格好。またそのうち生えそろって元に戻るんですけどね。


REIZIGER

今回持ってきたテントは、自転車用にと思って買った一人用軽量モデル。
たしかに少し窮屈な気はするけど、寝るには充分。
それに、軽量コンパクトなのが強み。

朝には露でびっしょりになっていたので、水気をはらってから陽のあたる場所に干しておく。
その間に朝食の準備。
昨晩のしゃぶしゃぶの残りとマッシュポテト。

食べ終わってから干しておいたテントのフライをみるともう乾いている。
撤収しているとオーナーのミッシェルさん登場。
ミッシェルさんは世界中を旅したバックパッカー。旅の大先輩。
そこでオランダ語で旅人を意味する「REIZIGER(レイジガー)」という言葉を教えてもらった。
他にも、「HOBO(ホーボー)」電車に無賃乗車して放浪を繰り返す人、
「WANDERER(ワンダラー)」質素な旅をする人。
旅人を表すにも、旅のスタイルによっていろんな表現があることを知った。

すべてパッキングが終わり出発。
昨日食べそこねた大阪屋へ行くも開いてるのかどうかわからない。残念やけど、次来たときの楽しみにとっておこう。

福田港から姫路行きの船に乗る。

姫路からはひたすら2号線、途中から171号線で京都、滋賀へ。
行きも帰りもほとんど高速を使わず下道ばかりを走ったので時間はかかったし、正直疲れた…。
でもそのぶん発見もあったので良しとしよう。

今回の目的、航空ショーと大和を見ることができたので大満足。
ゴールデンウイークなのでどこも人出が多いのかと思いきやそうでもなく、雨も一日だけですんで、とっても楽しい休日をすごせました。

走行距離 198km
費用 3340円

笑奴島

YHを出発してまず向かったのは倉敷美観地区。昔の町並みを保存してある所。

予想どうりでお土産屋さんばっかりやったけど、まあまあ。こういうところは朝早くに行くべきです。

焼きたての鯛ちくわはうまかった!


次は後楽園。日本三代庭園の一つ?

庭園をゆっくり散策。川がとっても涼しげ。ほんと清々しい気分になります。

岡山城を眺めながら抹茶ときび団子でいっぷく。日本人でよかったと感じるひと時です。


ネットカフェで休憩がてらちょこっと調べ物。


岡山港へ着くとちょうど小豆島行きのフェリーの乗船が始まっていたので待つことなく乗ることができた。

土庄港をでてすぐ向かったのは、今日のキャンプ場「ダッジパンケーキキャンピング」。

ここは以前某アウトドア雑誌の企画でトレッキングに参加したときに泊まった場所。

オランダ人のバックパッカーのオーナーと日本人の奥さんの手作りのキャンプ場。オートキャンプ場なので料金はちょい高めやけど、ロケーションもいいし、すぐ近くに温泉もあり。

とりあえずテントを張ってから坂手港にある「食堂・大阪屋」へ。

ここは小豆島にきたときは必ず寄る大衆食堂。量が多くてうまい。今日もあなご天丼を食べようと楽しみにして行くと、


「本日の営業は終了しました」


なんで?まだ5時やのに‥‥。明日はやってるやろか。帰るまでにあなご食べたいなぁ。


しょうがなく来た道を戻ってスーパーで買出し。そして温泉で瀬戸内海を眺めてまったり。ここは無料でパソコンが使えるのも○。


これからキャンプ場に戻って食事。


走行距離  97km

費用     4850円


戦艦大和

昨日の夜は雨が降りそうだったので、管理人さんの計らいで室内で寝ることができた。
案の定、朝起きると小雨が降っていた。

大和ミュージアムは9:00開館なので入口でしばらく待って、オープンと同時に入って10分の1模型に直行。
まずはいろんな角度から写真を撮りまくる。他の展示物、零式艦上戦闘機や人間魚雷回天(実物大模型)などでフィルム2本半くらい撮りました。

全体の展示内容はかなり良いものでした。
呉の造船の歴史、大和生還者や遺族の話し。
大和が造られた当時の最新技術は現在にも受け継がれてるんですね。
スクリューを造った鋳物技術は今の車製造に、
カタパルトは新幹線の台車に応用され揺れを軽減、
相手までの距離を正確に計る測距儀は精密光学機器に大きな影響を与えているそうです。

いろいろ見ているうちにもうお昼。外を見てみると朝より雨足は強くなっており、まだやみそうになかったので出発することに。

約2時間で尾道。ここには12月公開の映画「男たちの大和」に使われている実物大の大和のセットがある。
向島の岸にあるので尾道駅からよく見えるはずが、幕が張られていて一部しか見えず残念。
雨の中に佇む大和ってのもカッコイイかなと思ったんやけど。

まだ雨は降っているので今日は鷲羽山のYHへ。
明日は岡山観光です。

走行距離 176km
費用 3100円

フレンドシップデイ

岩国基地に入るときに簡単なチェックがある。オートバイはライセンスの提示だけやけど、車は荷台やエンジンルームなんかをチェックされていた。

海兵隊員の案内で基地内を走り専用の駐輪場へ。
続々とオートバイ乗りが集まってきた。国産、外車、オフ、オン、レプリカ、いろんなオートバイがあるのでまるで展示会よう。

まだまだ時間は早いけどゲートに並びに行く。
開場時間の9:00頃からようやく列が動き出した。
ここでも荷物チェックをやっているんやけど、かばんの中身を軽く見ただけでスルー。
お~い、兵隊さん達。金属探知器とか使ってもっと入念にやったほうがええんちゃいます?
実際僕はナイフ持ち込めましたよ。

中に入ると色んな軍用機が展示されている。コックピットに入れるものもある。僕が好きなサンダーボルト、ホーネット、イーグル、ハリアー、コブラなど約20機がずらり。
写真を撮るのも一苦労。どこも黒山の人だかりなので、人を入れずに写すのは至難の技というか、かなり根気のいる作業。
ハリアーの前ではシャッターを押せるまで一時間以上待機。

その間にもアクロバット飛行やデモ飛行が行われている。
やっぱり一番の目玉はかの有名な「ブルーインパルス」。
6機編制の飛行。あの華麗な飛行は圧巻!特に、極限まで近づいた編隊飛行、スモークで描くHeart&ArrowやStarなんかは最高のパフォーマンス。
もうずっと鳥肌立ちっぱなし。

今日はホントに充実した一日。
こんな経験はまず出来ないのでいい思い出になる。
あこがれのA-10サンダーボルトの写真もたっぷり撮ったんで写真の上がりが楽しみ。

イベント終了後すぐ基地を出発。今晩は呉のキャンプ場。
明日行く「大和ミュージアム」の近くなので便利。
昨日殆ど寝てないぶん今日はしっかり休むことにしよう。

走行距離 96km
出費 4850円

GO WEST

待ちに待ったツーリングの日。

昨日うちに泊まった友達と10:00に出発。琵琶湖岸で別れ、僕は1号線を走る。
約3時間で尼崎のコストコ(アメリカ系スーパー)に到着。ここで買い出しをして駐輪場に戻ってきたときに、スタンドの根元が折れてるのを発見。
このままでは危ないと判断し、ホンダのショップを探して修理してもらうことに。
それからはひたすら2号線を走る走る。
倉敷に入ったころにはもう21:00。まだ200kmは走らなければならないのでこのまま下道を走っていてはいつ岩国に着けるかわからない。
しょうがないので高速に乗ることに。
寒さと睡魔に襲われ、パーキングで仮眠をとりながらようやく岩国に着いたのがちょうど開門時間の5:30。
今基地の中にいます。
イベントが始まるまでまだしばらくあるのでそれまでゆっくり体休めます。
走行距離 489km
出費 15498円

久しぶり

高知からオートバイ仲間が遊びに来ている。一年ぶりの再会。

去年の冬に地元で知り合い、僕が四国へツーリングに行ったときは家に泊めてもらった。
今回はうちに泊まってもらうことになっている。

オートバイ乗りはすぐに仲良くなれる。
その場限りではなく、長い付き合いになることが多い。
やっぱり同じ趣味を持つ者同志やからねぇ。

明日は別々の方向に出掛けるんやけど、連休中に四国でミーティングがあるらしいからそこでまた会うかも。

忘れ物のないように

あさってからのツーリングの準備。


注文しておいたキャンドルランタンのホヤを受け取りにいったついでにホワイトガソリンを買う。

店内をぷらぷらしてると、安いエアーピローがあったのでこれも購入。


家に帰ってパッキング。

テント、シュラフ、シュラフカバー、マット、ストーブ、コッヘル、お米。

着替え、お風呂セット、洗面具。

地図、筆記具、文庫、ラジオ、カメラ、双眼鏡。

カッパ、ブーツカバー、シールド。


今年初めてのキャンプになるので楽しみ。新しいテントやマットの使い心地を早く確かめてみたいです。

おいおい

最近の子供達の頭んなかはいったいどうなってんの?


うちの牧場に遊びにきてた子供の会話を聞いて唖然としてしまいました。

明らかにホルスタイン種の乳牛を見て「あっ、シマウマがおる!」。


………。(注・うちにはシマウマはおりません)


どこをどう見ればホルスタインがシマウマに見えるのか?共通点をあえて上げるなら、共に白黒模様というだけ。どこの世界に角のはえたシマウマがおんねん!


その子供に間違いを正すと、いかにも残念そうに「な~んや」というだけ。

おそらくこの子は、シマウマはどこかの動物園で見て知っているんやと思う。でもそれがどういう形で記憶に残っているのか。


大人でもとんでもない人がいる。

ヤギと牛の区別がつかない、牛は妊娠しなくても常時ミルクが出るものだと思っている、真剣にヤギは紙が好物だと思っている、などなど。

子供に物を教える立場の大人が物を知らなさすぎ。これではダメだ。子供の将来が思いやられる。


牧場に遊びにきておいて、「臭い」と言い顔をそむける。

臭いのは確かやし、そう思うのは当たり前。ただ遊ぶだけでなく、なぜ臭いのか、それを教えるのが親や僕たち大人の役目。

肉を食べ、ミルクを飲めるのは、牛の世話や解体して精肉に加工してくれる人、そしてなにより牛のおかげやということを学んでいって欲しい。


命をいただいている、とい意識を持ち、その命に対する感謝の気持ちを忘れてはいけない。