四國屋
高知駅から路面電車の線路沿いを少し歩いたところにあった。
外観はなんとも言えない味がある。
といえば聞こえはいいが、ただ古ぼけただけとも言える。
一階にある喫茶店の脇の薄暗い通路を奥に行くとカウンターが。
声をかけると宿のおばちゃんが出てきて鍵をもらう。
そしてまた薄暗い階段をのぼる。
この階段がまた外観と同じくいい感じ。
部屋に入るとそれまでの雰囲気と違い、以外に小綺麗。
そしてなぜかツイン。
濃い赤のカーテン、古い机、洋画のポスター。
外観なども含め、全体の雰囲気がどこか異国を感じさせる。
高知に来てるはずやのに、宿に入ったとたんどこかにワープしてしまったみたい。
スペインに来て安い宿を探して、裏通りを歩いてたらたどり着いた。
受付を兼ねたバーでチェックイン。
部屋に入ってすぐ、雨に濡れた服を脱ぎ捨てシャワーを浴びる。
なんて妄想がどんどん膨らんでくる。
旅の中でもう一つ、別の旅をした感じがした。